ワセリン売り切れ必死?アトピー性皮膚炎の予防に効果あり

2016年4月26日火曜日

病気

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アトピー性皮膚炎




理化学研究所によるマウスでの実験で、ワセリン塗布によりアトピー性皮膚炎の予防効果を確認できたとニュースがありました。


アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明

今回の研究で、分かったことをまとめてみましょう。通常は表皮の中で、JAK1とSTATの信号伝達分子がプロテアーゼ(加水分解酵素)発現を適正に保つことで、皮膚バリアの恒常性を保っています。ところが、JAK1シグナルが強く入ると皮膚バリアが破壊され、真皮(表皮の下にある線維性結合組織)の自然免疫系の活性化も招いて、アトピー性皮膚炎発症に至ります。しかし、表皮にJAK阻害剤、あるいはワセリンを塗ることで発症を予防できます。



マウスではなく人に対してもどの程度効果が見込めるのか、既にアトピー性皮膚炎を発症してしまっている場合も有効なのかなど、いろいろと気になるニュースです。

ただワセリンは、皮膚科によるステロイド治療でのステロイドの量を減らす際に代わりに塗布するものとして既に使わていたりしますが、アトピー自体治りにくい現状から考えると症状に対して薬理作用はないんでしょうね。


となると、やはりあくまでアトピー性皮膚炎発症の予防効果のみが期待出来そう。



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ワセリンとは


ワセリンは石油をもとに精製したもので、主に薬局やドラッグストアでも購入でき、皮膚の乾燥を防ぐ効果が見込めます。

石油由来というと皮膚に悪いイメージが連想されますが、石油に含まれている不純物を取り除いて作られており、皮膚の治療の際にも医師が使用するなど安全性は保証されています。


また最近では花粉症対策にも利用され、目のまわりや鼻下、鼻の穴に塗ることで体内への花粉の侵入を防ぎ、花粉症を抑える効果もあると言われています。


ただし石油からの精製の際に不純物を完全に取り除くことは困難で、取り除けなかった不純物由来の成分による副作用が出る場合もあったりするため、肌に合わない人は直ぐに使用を中止する必要があります。

主な副作用


アレルギー、発疹、かゆみなど


ワセリンの種類


商品として販売されているものには、精製度が高い「白色ワセリン」と、精製度が低い「黄色ワセリン(ヴァセリン)」があります。

※精製度が高い=不純物が多く取り除かれている

恐らく今回のアトピー性皮膚炎予防の確認に使用したのは、実験の際に不純物の影響を排除したいはずなので、白色の方なのではないかと思います。


ワセリンの効果


皮膚に塗ることで保護膜として皮膚表面にとどまり、角質層から水分が蒸発して抜けるのを防ぐ保湿効果があります。

また皮膚の内部に浸透しない性質のため、肌内部への影響はないと言われています。


その他にはホコリ等をバリアするための膜になる効果も期待できます。


ワセリンの使用期限


開封後は酸化すると色が黄色がかってきます。

色の変化や匂いが気になりだしたら使用期限がきたと考え、使用を中止するのが得策です。

ただ比較的安定している性質を持っているため、空気に触れている酸化している箇所を取り除いて残りの部分を使える場合もあります。


最後に


就寝時などに無意識に体を掻いてますます悪化するアトピー性皮膚炎の根治は難しいと思われてきましたが、今回の原因遺伝子の発見で、特効薬の早期開発に繋がればいいですね。

直接的に命に関わる病気ではありませんが、痒みで眠れないなどストレスがたまる原因にもなる病気ですから。


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まったりと生きているネットワークエンジニアです。
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サーバー周りは勉強中。
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