アレルギー性鼻炎
現在、アレルギー性鼻炎の改善を目的に、ダニアレルギーに対する減感作療法(ミティキュアを服用)を2年以上続けています。
そのおかげで、以前は常に鼻づまりに悩まされていましたが、最近は日中であれば鼻呼吸ができるまでに改善してきました。
しかし、睡眠中は意識がないため、いまだにほとんど口呼吸で過ごしているようです。
実際、いびき録音アプリで確認すると、口呼吸の音やいびきが記録されています。
減感作療法を続けていけば、いずれ睡眠中も鼻呼吸ができるようになるかもしれませんが、効果が出るまでにはどうしても時間がかかります。
そこで、減感作療法の効果がさらに現れるまでのつなぎとして、「アルゴンプラズマ凝固法」を受けてきました。
この治療と減感作療法の併用に問題がないことは、かかりつけの医師にも確認済みです。
というわけで、今回はアルゴンプラズマ凝固法を受けた体験談をお話しします。
アルゴンプラズマ凝固法とは
アルゴンプラズマ凝固法は、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の治療法の一つです。
アレルギー性鼻炎の症状は、鼻の中にある「下鼻甲介(かびこうかい)」という部分の粘膜で起こります。
この粘膜に対して高周波電流とアルゴンガスを使って焼灼(しょうしゃく)・凝固させることで、アレルギー反応を抑えることが可能になります。
この治療法の大きな特徴は、「非接触」で「広範囲」を「浅く」凝固できる点にあります。
アルゴンガスは電気を効率よく伝える性質があり、施術時間が短くて済むのもメリットです。
また、凝固が表層にとどまるため痛みが少なく、組織を必要以上に焼きすぎる心配もありません。
施術は、まず鼻の中に麻酔薬を染み込ませたガーゼを入れて局所麻酔を行い、その後、約5分ほどで処置が完了します。
比較的短時間で終わるうえに負担も少ないため、アレルギー性鼻炎に悩む方におすすめの治療法です。
アルゴンプラズマ凝固法を受ける流れ
耳鼻科に行って「アルゴンプラズマ凝固法を受けたい」と伝えたところ、
「すぐやる?」と聞かれ、その場で受けることになりました。
一応手術に分類されるものだと思いますが、かなり軽い扱いでちょっと驚きました。
なお、病院によっては事前に血液検査を行うところもあるようです(麻酔の影響を確認するため?)。
私が行った耳鼻科では、そういった検査は特にありませんでした。
なお鼻の中に麻酔を入れたところ、10分ほど動悸を感じました。
体質の問題かもしれませんが次回またこの治療を受けるときは、念のため血液検査を受けておこうかな…と思っています。
治療の流れ
鼻に麻酔薬を染み込ませたガーゼを入れ、約15分待機
追加で鼻の中に麻酔の注射を実施し、さらに約10分待機
アルゴンプラズマ凝固法の処置(約10分)
麻酔がしっかり効いていたおかげで、処置中の痛みは全くありませんでした。
ただし、焼かれているときの“焦げたような感覚(というか匂い?)”が、鼻の奥から喉にかけて感じられ、ちょっと妙な気分になります。
また、麻酔の影響で上あごや喉の感覚が一時的におかしくなり、待機中につばを飲み込むのもひと苦労でした。
待ち時間を含めると、トータルで40〜50分ほどで治療は完了しました。
アルゴンプラズマ凝固法を受けた当日
治療を受けた直後は、「火傷ですぐに鼻呼吸がまったくできなくなるのでは」と思っていましたが、意外にも完全に詰まった状態というわけではありませんでした。
多少なりとも空気は通っていて、しばらくは鼻呼吸も可能でした。
ただし、麻酔が切れてきた数時間後から、徐々に鼻づまりを感じ始めました。
なお麻酔が切れたあとに痛みが出るようなことはありませんでした。
当日は「お風呂は控えてください」と言われたため、シャワーだけで済ませましたが湯船に浸かれないのは地味に辛く、寒い時期にこの治療を受けるのは少し考えた方がいいかもしれません。
また、就寝中は口の中がカラカラに乾いて、途中で目が覚めてしまいました。
普段は無意識のうちに多少なりとも鼻呼吸をしていたのかもしれません。
鼻が使えないことで口呼吸が強まり、乾燥を感じやすくなったようです。
アルゴンプラズマ凝固法を受けた後の経過記録(1日目〜3週間)
1日目
鼻づまりがひどくなり、ほとんど鼻呼吸ができない状態に。
鼻水も多く出ましたが、強く鼻をかまないようにと注意を受けていたため(どの程度の力加減が良いのかわからず)、極力かまずに過ごしました。
夜になると、右の鼻だけ少し通るようになり、詰まった感覚が軽減。
一方で、左の鼻は完全に詰まったままでした。
2日目
右の鼻は8割ほど回復し、左の鼻も詰まりがなくなってきました。
かなり楽になりましたが、まだ鼻呼吸ができるほどではない状態です。
3日目
一気に症状が改善し、鼻づまりがほぼ解消。鼻呼吸も可能になりました。
ただ、空気を吸い込むときに鼻の粘膜が少ししみるような感覚があります(痛みとまではいきません)
4日目
前日とほぼ同じ状態。
粘膜への刺激はやや和らいできました。
時間帯によっては少し鼻づまりを感じることもあります。
5日目
左右ともに鼻の状態はほぼ問題なし。
ただし、鼻をかむとまだ痛みがありました。
睡眠時の鼻呼吸については、鼻の状態にかかわらず口呼吸してしまっている様子。
どうやら口呼吸の癖が残っているようです。
口テープを使った方がよいかもしれません。
6日目
鼻をかんだ際に少量の鼻血が混じっていました。
おそらく、かさぶたが剥がれたことによる出血と思われます。
鼻自体はすっきりしていて、とても快適です。
7日目
この日は少し鼻づまりを感じました。
やはり症状は日によって安定しない印象です。
医師から「1〜2週間は不安定な状態が続く」と聞いていましたが、まさにその通りと感じました。
2週間経過
まだかさぶたが少し出てくる状態で、唾にうっすらと血が混じることもあります。
意外としつこいです。
ただ、1週間目と比べると、鼻の通りは安定していて、普段の生活で支障はほとんどありません。
かさぶたが完全になくなれば、治癒完了と考えられそうです。
3週間経過
ようやくかさぶたが出なくなりました。
思っていたよりも回復に時間がかかりましたが、
現在は鼻の調子も良好で、花粉が飛び始めた時期にもかかわらず、症状は出ていません。
まとめ:受けてみて感じたこと
アルゴンプラズマ凝固法は、治療自体は短時間で済みますが、術後の回復には意外と日数がかかる印象でした。
特に最初の1週間は鼻づまりや鼻水に悩まされますし、強く鼻をかめないことが地味にストレスになります。
また、口呼吸の癖が残っている方は、術後も注意が必要です。
鼻の通りが良くなっても、無意識に口呼吸に戻ってしまう可能性があるため、口テープなどの対策も検討するとよいかもしれません。
それでも、3週間後には快適に鼻呼吸ができるようになり、花粉の影響も感じないほど改善されました。
長年アレルギー性鼻炎に悩んでいる方にとって、試してみる価値のある治療法だと思います。
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