BS-GS20P
今まで給電HUBとして使用してたバッファローの給電HUB、BSL-PS-2108M/2116Mが販売終了となり、後継機種としてBS-GS20Pシリーズ(BS-GS2008P等)が登場しています。後継機において機能的な違いで動作に支障が無いか調査をするため、検証用に1台購入しました。
箱から取り出し開封。
(大きさの参考にCiscoコンソールケーブルを並べています)
本体は小型化しています
下が旧機種のBSL-PS-2108M、上がBS-GS2008Pです。
本体とACアダプタの比較
流石にこれは大きすぎて困惑しました。
旧機種は電源内蔵タイプだったため電源ケーブルだけで利用できていたのに対し、新機種では30W分の供給電力上乗せのため、電源の外出し巨大化(ACアダプタ)というデメリットを抱えることになりました。
(新)BS-GS2008Pの給電仕様
PoE給電機能 各ポート:最大30W
最大供給電力:180W(BS-GS2024P、BS-GS2016P)、90W(BS-GS2008P)
(旧)BSL-PS-2108Mの給電仕様
Power over Ethernet給電機能(全ポート合計最大60W、パワーマージン調整機能10/15/20W)
この大きさは流石に邪魔なるサイズです。
筐体の大型化でも構わないので、電源内蔵の方が良かったと思います。
電源の内蔵は放熱が厳しく、冷却ファンも内蔵をしないと安定動作に支障が生じて諸々考えた結果、内蔵化は無理との結論になったのでしょうかね?
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機能面では多機能化
QoS設定では従来の設定に加え、VoIP優先制御機能(SIP, H.323, SCCPパケットのCOS値の書き換え)や、優先制御の方法の選択(StrictかWRR)が出来るようになりました。
音声パケットを通す場合、優先制御は意外と馬鹿にできません。
優先制御(QoS)
Strict
日本語訳は「厳格な」「精密な」などの形容詞
絶対優先と呼ばれる優先制御方法で、優先度が高いキュー(データ)が残っている場合、優先度が低いキューは完全にストップされます。
遅延が致命的なパケット(IP電話、TV会議など映像データ)の伝送を再重視する場合などに使用します。
WRR(Weighted Round Robin:重み付きラウンドロビン)
設定した比率に応じてパケットを送信する方式です。
例えば音声データ2、その他データ1とした場合では、音声が2キュー転送したらその他データ1キュー転送とStrictと異なり常に専有し続ける状態を回避位する事が可能となっています。
ミラーリング
パケットキャプチャをしたい場合は今までCatalystを引っ張りだす必要がありましたが、末端のスイッチでも出来るようになりました。
極稀にパケットキャプチャをする必要が生じるため、地味に便利かもしれません。
ループ防止
他にめぼしい機能として、ループ防止機能が実装されました。
オフィスの模様替えなどでユーザーがLANケーブルの抜き差しをすると、配線を誤りループさせる事態が未だに発生する事があり、ループ防止機能は手放せません。
これまでは上位のCatalystでポートを閉じる仕掛けにしていましたが、より末端でポートを閉じるように出来れば、影響範囲の最小化を見込めます。
ハードウェア的には全ポートギガ化。
流石に100Mbpsのインターフェイスでは、他社と比較して見劣りしますから順当ですね。
最後に
BS-GS2008Pは機能的には順当進化しており、ざっと触った感じでは不具合らしきものも見当たらなかったので、巨大なACアダプタが実に惜しい感じです。
各所に配ったら、ユーザーに邪魔扱いされて嫌がられそう。
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