先日下記のような記事を記載しましたが、家庭内ネットワーク環境の見直しついでにNEC製ルータAterm「WG2600HP3」、「WG1900HP2」、「WG1200HP3」を購入候補として比較検討を行いたいと思います。
関連記事:NEC無線ルータ「Aterm」がIPv6 IPoEに対応。IPv6の気になるセキュリティについて
「WG2600HP3」、「WG1900HP2」、「WG1200HP3」の価格比較
高性能・高機能順に並べると価格は以下の通りとなります。
WG2600HP3は1万6000円前後
WG1900HP2は1万1000円前後
WG1200HP3は7500円前後
昔は無線LANルータの上位機種は軽く2万円越えをしていた記憶がありますが、高くても2万円越えはしないのですね。
それともアンテナ内蔵タイプだから、エントリータイプ扱いなのかもしれません。
IPv6対応の機能比較
IPv6関連の搭載機能については、3機種ともに違いはありません。
【対応接続方式】
IPv6 IPoE接続
MAP-E方式の「v6プラス」
IPv4 over IPv6方式の「DS-Lite」
【未対応接続方式】
IPv6(PPPoE)
ただNEC独自機能のIPv6接続を高速化する「IPv6 High Speed」機能では、機種により性能差が出るとアナウンスされています。
【IPv6 High Speed】
WG2600HP3で、約3倍の高速化を実現。
WG1900HP2で、約2.5倍の高速化を実現。
WG1200HP3で、約2倍の高速化を実現。
このIPv6 High Speedがどういう原理で高速化するのか不明ですが、グレードの高い機器で効果がより大きく出ている事から、単純に考えてパケット処理能力が関係しているのでしょうね。
なお、IPv6 High SpeedについてはNECの製品ページでは下記の記載となっています。
NEC独自技術のブースト機能【IPv6 High Speed※】により、通常のIPv6通信と比べて大幅にスピードアップ。コンテンツの読み込みや大容量データのダウンロードがスムーズに行えます今後、ゲームがIPv6に対応するなどゲーミング用途でIPv6が利用できるなら、長い目で見るとWG2600HP3を選択する価値があるかもしれません。
※IPv4 over IPv6通信による速度比較
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無線機能の比較
WG2600HP3の無線LAN:
4ストリーム 1733Mbps(11ac/5GHz帯)+800Mbps(11n/2.4GHz帯)、
MU-MIMO対応(最大3台)
WG1900HP2の無線LAN:
3ストリーム 1300Mbps(11ac/5GHz帯)+600Mbps(11n/2.4GHz帯)、
MU-MIMO非対応
WG1200HP3の無線LAN:
2ストリーム 867Mbps(11ac/5GHz帯)+300Mbps(11n/2.4GHz帯)、
MU-MIMO対応(最大2台)
今使用しているiPad(2017年モデル第5世代)はIEEE802.11ac対応なので、高価なルータを使うほど恩恵を受けやすい環境にいます。
スマホの方はIEEE802.11 b/g/n(2.4GHz)対応で、どう頑張っても最大300Mbpsです。
無線LANをそれほど使っていない事を考えると、スマホの環境にあわせてWG1200HP3で十分と言えそうです。
それにしても無線LANの機能については高価格なほど高機能かと思いましたが、WG1900HP2ではなぜかMU-MIMO非対応でした。
安価なWG1200HP3はMU-MIMOに対応しているため謎です。
あえて未対応とする理由が考えにくいため、WG1900HP2搭載チップの仕様の問題でしょうか?
購入候補の検討
大まかに各機器の機能を確認したところ、無線LAN性能の違いにより価格が設定されているように見えます。
家族で複数のスマートフォン/タブレットを同時に使う頻度が高いほど、快適にネットワークを使うために高性能な機種を選ぶべきですね。
逆に一人暮らしで、無線LANを同時に使う台数が1台であるならWG1200HP3で十分と言えそうです。
ただ有線LANでもIPv6 High Speedの恩恵をうける場合は、高価な機種ほど高速となるため、一概に無線LANの機能だけで選択するべきではないかもしれません。
結論
無線LAN利用人数が一人、またはカジュアル利用ならWG1200HP3。
無線LAN利用人数が三人以上、もしくは少しでもネットワークの遅延を小さくしたいとう要望があるならWG2600HP3が良さそうです。
(WG1900HP2は中途半端な感じがします)
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