Ryzenでクロックが下がらない時はBIOSのPstate1を確認すべし

2017年5月10日水曜日

自作PC

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Ryzenのクロックが下がらない



RyzenをOCして遊んでいましたが、落ち着いて常用する段階になったとき、ふとタスクマネージャーを見るとクロックが3.6GHzでずっと固定されていたのが気になりました。

CPU温度は40度前後と高くないこともありクロック固定でもいいかなと思いましたが、せっかく省電力で動く機能があるのに使わないのはもったいないと思い直し、省電力機能を試すことにしました。

オーバークロックとは逆にダウンクロックし、動作周波数が下がるように調整です。


まず電源プランのオプションを確認してみます。

プロセッサの電源管理では、「プロセッサの最大周波数の項目」しか見当たりません。



ここに本来なら「最小のプロセッサの状態」「最大のプロセッサの状態」がそれぞれ表示されているはずです。


電源オプション



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BIOSのPstate1設定変更


調べてみると、RyzenではBIOSでPstate1の項目がAUTOにしておく必要があることがわかりました。

X370 Taichiの場合、BIOS階層としては以下の順でたどり着けます。

advancedからAMD CBS、ZEN Common options、Custom Core Pstatesの順。

このCustom Core Pstatesの中でCustom Pstate1のデフォルト値がCustomに設定されていますのでAUTOに変更します。

BIOS


最小のプロセッサの状態


BIOSを保存して再起動、再び電源プランを確認してみました。

先ほどまで表示されていなかった「最小のプロセッサの状態」「最大のプロセッサの状態」が表示されていることを確認できます。

次に「最小のプロセッサの状態」を90%から40%に変更してみました。

最小のプロセッサの状態


タスクマネージャーを見ると、これまで速度の項目に関して3.6GHz固定だったのが2.38GHzまでダウンクロックされていることを確認できました。

タスクマネージャー

AMD Ryzen Masterで確認


ついでにAMD Ryzen Masterを起動してみると各コアごとクロックが変動している様子が確認できます。
(リアルタイムでバーが変動するようになります)

AMD Ryzen Master


これでCPU関係の発熱も消費電力も抑えられるようになったかな?

CPUを使っていない時はダウンクロックしている分、ゲーム開始時など瞬間的にCPUを使うときはこれまでよりも性能が落ちることになるかもしれませんが、しばらく使ってみて許容範囲内であればこのまま常用予定です。

※BIOS(UEFI)でOCしていると、クロックが下がらない場合もあるようです。
場合によってはRyzenの自動OC機能に任せてしまう方がいいかもしれません。

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サーバー周りは勉強中。
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