Remove Legacy DDR Configuration first
Cisco 899でLTE通信のテストを実施した際、コンフィグを何度か削除と設定を繰り返して試していると、突然LTEの利用ができなくなりました。
そこで作業時のログを確認したところ、コンフィグ設定時に以下のエラーが出力されていたのを確認しました。
(config)#interface Cellular0
(config-if)# ip address negotiated
(config-if)# encapsulation slip
(config-if)# dialer in-band
(config-if)# dialer pool-member 1
%Remove Legacy DDR Configuration first
(config-if)# dialer-group 1
(config-if)# async mode interactive
(config-if)# routing dynamic
いつからこの「Remove Legacy DDR Configuration first」警告メッセージが出るようになっていたのかはわかりませんが、dialer pool-member 1のコンフィグが入らない事が原因で、LTE接続が不可となっていたようです。
■解決策
問題解決の手段としてcellularインターフェイスを初期化する手順を記載していましたが、原因の特定が出来ましたので修正版を記載します。原因はinterface Cellular0の初期値、dialer string lteが設定されていることでした。
初期コンフィグ(抜粋)
!
interface Cellular0
no ip address
encapsulation slip
dialer in-band
dialer string lte
!
interface Cellular0上でno dialer string lteを設定し無効化することで、dialer pool-member 1設定の際にRemove Legacy DDR Configuration firstのエラーが出力されなくなります。
しかし代わりにdialer-group 1を設定する際、エラーが出力されました
(config)#interface Cellular0
(config-if)# dialer-group 1
%Remove Dialer Profile Configuration first
dialer-group 1はCisco899がLTE接続する時に自動でコンフィグ上に表示される項目で、インターフェイスに設定する必要がありません。
LTE接続後にsh run interface Cellular0で確認するとdialer-group 1が表示される事が確認できます。
そしてインターフェイスをシャットダウンすると、dialer-group 1表示が消えます。
これは可動中のCisco899の既設コンフィグをコピペしたため、dialer-group 1の設定が必要と勘違いをしていました。
■別の解決方法
一度cellularインターフェイスを初期化する手順でも解決できました。
(config)#default interface cellular 0
#sh run int cellular 0
Building configuration...
Current configuration : 62 bytes
!
interface Cellular0
no ip address
encapsulation slip
end
その後、再び設定
(config)#interface Cellular0
(config-if)# ip address negotiated
(config-if)# encapsulation slip
(config-if)# dialer in-band
(config-if)# dialer pool-member 1
(config-if)# async mode interactive
(config-if)# routing dynamic
お好きな方法でどうぞ。
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