仕事では普段ネットワーク関連の機器設定・設計、たまに運用サーバの設定変更・ログ確認といった割合で、サーバーについてはさほど触る機会がありませんでした。
そして最近触る機会が訪れました。
CentOS7を導入しsquidサーバーを立ち上げてみます。
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CentOS7のインストール
インストール用DVDのISOイメージファイルをダウンロード
https://www.centos.org/download/ のページからDVDISOをクリックしてイメージを選択。
ローカルに保存します
仮想環境へのインストール
仮想マシンを作成します。
メモリ1GB、HDD100GBほど確保。
先ほどダウンロードしたISOイメージをマウントして起動すればインストーラーが立ち上がります。
最初の画面で日本語を選択できます。
インストールオプション
インターネット接続環境があれば、あとからyumコマンドでインストール出来るので、最小限のインストールでも問題ありません。
GUI環境を使いたい場合、ここでGNOME Desktop等を選択します。
インストール先
自動構成で問題ないですが、勉強のためパーティションを自分で構成してみました。
LVM→標準パーティションに変更
+ボタンをクリックして割当領域を設定
/boot 1GB
swap 2GB (通常、メモリ容量の2倍を設定する)
/ 残り容量全割当
「割り当てる領域」を空白のまま「マウントポイントの追加」をクリックすれば、HDDの残り容量を全割当になります。
/bootと/のファイルシステムはext4にしています。
(何かトラブルがあった際に情報を集めやすそうだったので)
swapのファイルシステムはswapを選択
終わったら画面左上の「完了」 をクリックします。
この辺りが若干分かりにくいですね。
(通常、アプリの画面構成ではボタンが右下にボタンがあるので)
変更を許可します。
ネットワーク設定
IPアドレスやルーティング、ホスト名を定義します。
すぐネットワークに接続できるようにしておいたほうが便利ですからね。
IPv6は使わないから「無視する」を選択して無効化します。
(IPv6を使う機会はいつになるのやら・・・)
インストールを開始ボタンをクリックすれば、インストールが開始されます。
次の画面でrootのパスワードを設定できるため、設定をしておきます。
完了すれば最低限のOS環境が立ち上がった状態になります。
ただこのままではSSH接続もできないため、SSH接続の環境を構築します。
SSH環境の構築
SSHの設定ファイル
/etc/ssh/sshd_config作業する前にコピーしてバックアップを取得、簡単に戻せる状態にしておきます。
ポート番号
#Port 22からコメントを外し、ポート22を使うよう明示します。セキュリティを上げるなら別のポート番号にしてしまうのも一つの手ですね。
#Port 22→Port 22
SSHプロトコル
#Protocol 2からコメントを外しプロトコール2を使うよう明示#Protocol 2→Protocol 2
ログイン設定
セキュリティのため、rootログインの許可を行えないように設定します。PermitRootLogin no
セキュリティのため、パスワードなしでのログインを行えないように設定します。
PermitEmptyPasswords no
パスワードでログインできるように許可します
PasswordAuthentication yes
よりセキュリティを上げる場合は、認証失敗は何回まで許可など色々制限ができますが、割愛。
設定の反映
systemctl reload sshd、またはsystemctl restart sshdreloadとrestartの違いをヘルプで見ると・・・なるほど、わからん
systemctl --help
reload NAME... Reload one or more units
restart NAME... Start or restart one or more units
アカウント作成
先程rootでのssh接続を不許可に設定したので、ssh接続用アカウントを作成します。testlogin というユーザ作成の場合
# useradd testlogin ユーザ名定義
# passwd testlogin パスワード定義
Changing password for user testlogin.
New UNIX password: パスワードを入力。未表示
Retype new UNIX password: パスワードを再入力。未表示
passwd: all authentication tokens updated successfully.
firewall設定
アカウント作成して試したところ、ログイン出来ませんでした(←なぜか楽しい)
SSHサーバーの待ち受けポート番号を変えている場合、デフォルトで稼働しているF/W機能でポート許可の設定をチェックします。
firewall-cmd --list-all --permanentで許可している設定が確認できます。
おそらくデフォルトでは以下のように表示され、許可されています。
services: dhcpv6-client ssh
sshの表記がなかった場合は以下のコマンドで追加
firewall-cmd --permanent --add-service=ssh
再起動コマンド
firewall-cmd --reload
ログインが出来た!(←嬉しい)
一つ一つ問題を潰して、使える環境を構築していくのは楽しいですね。
サーバ構築研究会 秀和システム 2015-03-25
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