15.36TB容量のPM1633a
サムスンが「V-NAND」と呼称する3D NAND技術(※)を使ったSSD「PM1633a」が2016年中に発売予定です。
※3D NAND技術
メモリセルを積層化し(3D)、フラッシュメモリを大容量化する
PM1633aは2.5インチサイズで容量はなんと15.36TB!
2016年時点で世界最大容量の製品です。
HDDの最大容量の製品は、現在10TBでヘリウム充填したHGST製Ultrastar He10シリーズなどが発売されています。
HDDの容量増加ペースが鈍くなっているところに大容量SSDのPM1633aが登場して、一気に単体ドライブとしての容量でSSDが追い抜くことになりました。
近い将来にUltrastar He10シリーズの後継機種が出ても、恐らく12TBあたりでしょうから今回抜かれたらもう容量勝負でハードディスクは勝てない状況になりそう。
価格に関しても、2011年に発生したタイの大洪水で部品メーカーが被災した際に、価格が上昇して一向に値下がりしない状況が続きました。
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・書き込み/読み込み性能はSSDが圧倒的優位。
・消費電力、発熱、耐衝撃性、重量、静音性についても同様。
・書き込み寿命に関しては、SSDの大容量化とコントローラの進化で神経質になる必要はないレベル。
HDDもいよいよ引退の道が見えてきました。
バイト単価
HDDが死亡確定するのはバイト単価の価格差次第といった状況で、現在おおよそ以下のような感じ。
HDDのバイト単価 2012年 約10円 2015年 約7円
SSDのバイト単価 2012年 約112円 2015年 約44円
2012年の段階で11倍ほどあったバイト単価の価格差は、2015年で6倍と順当に差を詰めています。
このペースで進むと2020年前後に一気に追いついたりするかもしれません。
HDDメーカーがSSDメーカーを買収して、SSDを取り扱うようになるのも頷ける話です。
座して死を待つより懸命な選択といえそう。
それにしてもSSDが登場時、書き込み寿命の問題でエンタープライズ向けなんて売れないと思っていたのに、こんなにたくさんの製品が出て受け入れられるとは完全に予想外。
圧倒的高性能の魅力と、技術革新を舐めていました。
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