なお、後継だと思っていたCisco892Jは気がついたら販売終了になっていました。
売れなかったのかな。
Cisco891FJの画像ファイル
リプレース作業資料を作る際、下記URLのCisco891FJの背面図画像が非常に便利です。
LANケーブルの接続箇所を指示するための背面図は作業手順書でよく使いますからね。
C891FJ-K9のランプやコネクタ、電源スイッチの仕様が確認できる図はありませんか?
機器の前面図・背面図のガイドをご用意しています。
添付ファイルをご確認ください。
Cisco891FJを扱う上での注意事項
ACアダプタの電源ケーブル抜け
Cisco891FJのACアダプタ本体と電源ケーブルは一体化されていません。
また非常に外れやすい構造で、少しひっぱると簡単に抜ける事がありました。
何かのはずみで引っかかって抜けないよう設置場所に注意する必要があります。
特にラック内に置くスペースがないからとACアダプタを棚に置かずにぶら下げた状態にすると、物理的な負荷で不意に抜ける可能性が高いシロモノです。
コピペでコンフィグ移植
インターフェイスで速度固定の設定をしている場合、Cisco1812Jのコンフィグを元にCisco891FJ用のコンフィグを作成すると、duplexの記述方式が異なるために設定が抜け落ちます。
Cisco1812Jのコンフィグ
!interface FastEthernet0
speed 100
full-duplex
Cisco891FJのコンフィグ
!interface GigabitEthernet8
speed 100
duplex full
また基本となりますがインターフェイスのno sh設定、VLAN作成も忘れずに!
古いIOSでOSPFとdistribute-listを使用していた場合
OSPFとdistribute-listの仕様変更が3年ほど前にありました。
その影響で仕様変更前と後で、同じコンフィグを設定してもルーティングテーブルが変わる場合があります。
OSPF distribute-list の実装変更について
OSPF では、特定の LSA を計算に使用しないために distribute-list を使用することができますが、OSPF local RIB の実装前後でこの動作も変更されております。
実装前:ベストパスとなる LSA を除外した場合に、次に有効なパスを計算します
実装後:ベストパスとなる LSA を除外すると、次に有効なパスは計算されません
IOSを常に最新にしてネットワーク運用をしているような環境では既知の事項かもしれませんが、Cisco1812J導入時からIOSをバージョンアップしていなかった場合は、Cisco891FJにリプレースしたあと、意図した通りに通信経路を制御できずにトラブルになる可能性があります。
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周辺温度環境
Cisco891FJではCisco1812Jよりも消費電力が多いですが、ファンレスになりました。
Cisco891FJの消費電力 60W
Cisco1812Jの消費電力 50W
ファンレスなため、当然ファン故障は起こりません。
しかしその分熱を逃がしにくく、発熱するサーバーと隣接して設置する場合は、ラック内に熱が篭っていないか注意が必要です。
またラックに設置せずに棚などに直置きの環境では、Cisco891FJの天板に物を置いて通風口を塞がないように気をつけましょう。
Cisco1812Jについては出回っている数が多いので、Cisco891FJにリプレースするべき対象が多くて大変という同業者はきっと沢山いそうですね。
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