ある日突然、Ciscoの無線APが利用不可となり、無線LANが利用できない状態となり調査を行いました。
原因はPOEからの電力の供給不足でした。
無線LAN環境
- Cisco 無線LANコントローラー(WLC)
- Cisco AIR-AP1252AG-P-K9
WEB管理画面での現状調査
WLCのWEB画面上で無線APのOperational Statusを見ると、以下の状態になっています。802.11b/g/n Radios Down
802.11a/n Radios Down
Most Recent Traps(Trap Logs)をチェック
WLCで表示されるログ画面では、「AP's Interface:1(802.11a) Operation State Down: Base Radio MAC:~~~ Cause=Low in-line power」
とPoEの電力供給に問題があるメッセージがありました。
Operation State DownとLow in-line powerで検索をかけると以下のCiscoのページが
見つかりました。
そこにはPoEスイッチの設定を変更と記載があり、給電関係に問題があると推測しWLCの設定変更を試します。
[参考ページ]
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/102/1021/1021169_wlc-error-system-faq-j.html
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解決方法
WLCの上で以下順で辿ります。
Wireless>該当AP>AdvancedタブのPower Over Ethernet Settings
確認すると「PoE Status」が「Low」になっていましたから、「Pre-Standard State」にチェックを入れてApplyボタンをクリックします。
暫くするとPoE StatusがFull (mixed mode)になりました。
その後、APの状態を確認するとOperational Statusの状態は以下のようになりました
802.11b/g/n Radios UP
802.11a/n Radios DOWN
片方がUPした状態に戻り、802.11bgnでの無線LAN接続は復帰しました。
なお、802.11a/nの方については、無線AP再起動でも復帰しません。
パワーインジェクタで電源供給
PoEスイッチの予備機がなかったため、倉庫からパワーインジェクタ(AIR-PWRINJ5)を探し出し、そちらから無線APの電力供給を行ったところ、Operational StatusがUPすることを確認しました。
PoE StatusはFull (mixed mode)→Medium (15.4 W)に変更されました、
再びAPの状態を確認するとOperational Statusの状態はUPとなりました。
802.11b/g/n Radios UP
802.11a/n Radios UP
状況から推測する限り、PoEスイッチの給電に不具合が生じて、電力不足でOperational StatusがDownの状態になってしまったようです。
こんな障害もあるのですね。
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