以前、下記の記事でHDDの劣化について書きました。
WD10EADSが経年劣化で動作に支障をきたすほど転送速度がガタ落ち!低速病では非ず!
結果は上記の画像の通り、シーケンシャルの読み込み速度は100MB/sどころか50MB/sすら出ていません。
HDD買い替えを検討
これまで転送速度が極端に遅くなてしまったハードディスクの利用用途は、ページファイル (pagefile.sys)やTMPフォルダの保存場所として使ってきました。
pagefile.sysはOSが頻繁にアクセスするため、このファイルへのアクセスが遅い場合はプチフリーズ発生の原因になったりとPCの動作自体に支障が出ることから、ハードディスクの買い替えを検討していました。
ただ、お金を出して買い換える前にフォーマットで回復するか試してみます。
S.M.A.R.T.でハードディスクの状態を見る限り、表面的にエラーは出ていなかったという事もあります。
劣化回復のため、通常フォーマットを実施
フォーマット前に準備として保存データを別ドライブに一時退避し、ページングファイルの設定解除を行います。
HDD購入時はエラーチェックを省いたクイックフォーマットを使っていましたが、今回はエラーチェックを実施する通常フォーマットを行いました。
1TB、約4時間かかって終了です。
最近はもっと大容量HDDが安いのでそちらを通常フォーマットした場合、単純計算で3TBで12時間、8TBとなると32時間かかります。
恐ろしい。
HDDフォーマット後のベンチマーク結果
HDDフォーマット前のベンチマーク結果
ベンチマークの値が約2倍ほど高速化と、予想外にいい感じの結果になりました。
これでHDDを買い替えせずに済みそうです。やったね!
(スポンサーリンク)
遅かった原因は内周と外周の速度差
自作erの常識、ハードディスクの転送速度について。
- 外周部分は高速
- 内周部分は低速
- HDDは外周部分から使用する
このたデータ使用量が増えると内周を使うようになり遅くなります。
今回のHDDについて使用量は50%ほどだった事から、内周部分は使っていないと考えていました。
が、よくよく考えると使用開始からすでに5年以上は経過しており、書き換えが蓄積して外周部を既に食いつぶし、内周部で延々とデータの読み書きをしていた可能性も考えられます。
フォーマットでまっさらな状態になることで、再び外周部から使用するようになり速度が戻ったと考えるのが自然ですね。
デフラグで改善していたかも
デフラグのフリーソフトの中には、データを外周部に再配置してくれる「Smart Defrag」「UltimateDefrag」などがあります。
ハードディスクのデータを退避する空き容量が確保できない場合は、こういったデフラグツールを試しててみるのも良いかもしれません。
Windows標準のデフラグだと、断片化の解消のみで再配置は行わないですからね。
最後に
退避したデータを元に戻し、暫く常用してみて問題なければ買い替えを行わなず使い続けようと思います。
しかしPCの動作に引っかかりを感じるようなら、故障の前兆と諦めてさくっと捨ててしまうつもりです。
買い換えるなら、バイト単価で考えると3TBくらいがコストパーフォーマンスよさそうですけれど、1TBの安いWD10EZEX/NがAmazonで5700円ほどで売っているんですよね。
懐に優しい
0 件のコメント:
コメントを投稿